花を一輪かざる

いまの家に引っ越して半年が過ぎ、やっと部屋らしくなってきたと思う。

住み始めてしばらくはずいぶんと殺風景でした。
机もイスもなくて、今思えばどうやって生活していたのか不思議なほどです。

少しずつ少しずつ必要なものを揃えて生活感がではじめたころ、なぜか花を飾りたくなりました。
ガッキーがいつだか「10年前と比べて花を愛でるようになった」と言っていたけど、本当にその通り。

実家に置いてきてしまった一輪挿しを年末の帰省のタイミングで持ち帰り、駅前の花屋さんでめずらしい色のスイートピーを買って帰りました。

すごい。
たった一輪でもこんなに部屋が明るくなるとは。
気分まで一緒に明るくなるとは。

たとえ隅にかざっていても、部屋の印象がぜんっぜん違う。

それからは定期的に花を飾って楽しんでいます。
花屋さんがあるとつい足を止めてしまうし、花の種類も少し覚えました。

きっと何本かまとめて飾るほうが華やかなのかもしれないけれど、今は一輪がちょうどいいかな。
無理はせず、ちょうどよさを探りながら、自分の部屋を楽しんでいます。

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